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変則キーボード [新隠居主義]

変則キーボード

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 普通はドイツ語なんてあまりキーボードで打つことはないのだけれど、これもコロナ禍のせいでと言ったら何でもそのせいにするなと言われそうだけど、家から出られないのでまた少しドイツ語でも勉強しようかなと思ったのと、頚椎症のせいで段々右手で字が書きにくくなったのでまだキーボートの方が楽かなと思ったのがきっかけで打ち始めたのだけれど何とも面倒くさい。

 というのは今使っているのは「カナキー」のキーボードでもちろん英語は問題なく打てるのだけれど、ドイツ語となると厄介なことに英語にない記号が、つまり「Ö」「Ä」「Ü」などのいわゆるウムラウトや「ß(エスツェット)」などの文字があるのだ。もちろんIMEでドイツ語モードを使えば入力できるのだけれど、自分で「+→Ö」「*→Ä」「@→Ü」などとキーを読み替えてやらなければならない。何とも悩ましい。

 ぼくの大学時代にはもちろんキーボード何て言う物もそういう概念自体も無かったからぼくらの使っていたのはタイプライターでぼくはオリベッティのレッテラブラックという当時のベストセラー商品の、いわゆるユニバーサルタイプというのを使っていた。これでウムラウトはどうするかと言うと、Aを打ってからウムラウトの「..」のキーを押すと一文字分紙を送らずちゃんとAの上にウムラウトが付くという優れモノだった。もちろんウムラウト文字が出てくるたびに2ストロークになるのは致し方ないのだけれど…。
 

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 それでドイツ語キー配列のキーボードをずっと探していて中々見つからなかったのだけれど、この間楽天でやっと見つけたので4000円位と安いこともあって頼んでみだ。送られてきた一台目は初期不良で接続できなかったがすぐ代替品を送ってもらって今度は繋がった。Windows/Android/iOSどれにも繋がるので便利だ。

 ドイツ語キーボードは英語との違いはウムラウトや他のドイツ語文字がある事と「Y」と「Z」が英語のキーボードとは逆になっている。これはドイツ語では「Y」は殆ど使うことがないけど、「Z」は使う頻度が高いため打ちやすい中央のポジションに来ている。ドイツに住んでいる知り合いの日本人の人は逆にこのキーボードに慣れてしまうと英語がすごく打ちにくいと言っていた。

 先ほど書いたようにぼくは元々英字タイプライターから入ったので日本語もローマ字変換から入るのは全く抵抗がなかったのだけれど、在職中ぼくはメモなどをモバイルギアという小型のデバイスを使って入力していたので、ブラインドでなるべく早く打ち込む必要があってストローク数の少ないカナ入力に替えた。

 ということで今はWindows PC用のカナキーボードとiPad用のカナキーボードにこのドイツ語配列のキーボードが加わった。ドイツ語配列キーボードは日本ではいわば変則キーボードだけれど、カナ入力だって世界的に見れば変則だ。中国語のPIN入力とかアラビア語とか言ってみれば今では世界中に変則キーボードがあるわけで、逆に標準というものはないともいえる。

 ローマ字入力とカナ文字入力はどちらも違和感なく併用しているけど、ドイツ語だけは大変だったのでこれで楽になると思うけど、実はそんなに使うことはないのかなぁ、きっと。折角買ったのだから勉強しようかな。
 

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