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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その46~ TV Watcher [猫と暮らせば]

TV Watcher
 
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 ■ 猫とは、解答のないパズルである。(ヘイゼル・ニコルソン)
  A cat is a puzzle for which there is no solution. (Hazel Nicholson)
 
 猫と何年一緒に暮らしていても、猫たちが時々何もない虚空をじっと見ていたり、いきなり猛烈ダッシュしたり分からないことは山ほどある。この解けないパズルも猫の魅力の一つかもしれない。またそれがそれぞれの猫によってずいぶん異なるという事も楽しみのひとつだ。今まで7匹の猫と暮らしてきたけれどそれぞれの猫が個性をもっていた。

 遊び方も違うし、興味を示すものもみな違う。ただ、遊びについていうと、ウチの猫たちはお金を出して買ったおもちゃにはあまり興味を示さず、遊んだとしてもすぐ飽きてしまう。丸めた紙屑とか床に落ちた観葉植物の葉っぱなどでは飽きることなく遊んでいる。それは共通していた。お金のかからない猫たちである。
 

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 猫たちのテレビに対する反応はまちまちで、大体は無関心か気が付くとしても画面から猫の声がしたときなど極めて限定的で、たいていの猫はそれ以上は殆ど関心を示さなかった。その中でも例外はクロと今のハルなのだが、その二匹の中でも微妙な違いがある。

 クロはNHK-BSの「岩合光昭の世界ネコ歩き」が好きで、番組が始まると画面に近寄って観ていた。クロの特徴は画面の中の猫たちが現実のものと思っているのか、猫が画面から外れるとテレビの裏側に行ってそこに居ないか確かめるという事が毎回起きていた。テレビの裏にいないことを知ると不思議そうに戻ってくる。

 ハルの方はどちらかというとテレ朝の「みんなの動物園」やフジテレビの「坂上どうぶつ王国」が好きで、きっかけは画面から保護猫のか細い鳴き声が聞こえてきたのがきっかけだったのだけれど、最近は猫でなくても犬などの他の動物が写っている時でも観ている。クロのようにテレビの後ろに回って確かめるようなことはあまりなく、画面の中の出来事としてとらえているのかもしれない。

 そのハルが最近は動物番組だけでなく他の番組でもテレビをじっと、というかじっくりと観ていることがある。居間でカミさんとテレビを観ているときにふと気がづくとハルもテレビに向かって観ていることが多い。最近のハルのお気に入りは「相棒」でぼくがトイレなどでちょっと席を外しても一人で観ている。ハルのTV-Watcherとしての成長は著しいのでそのうちチャンネル権を要求してくるかもしれない。う~ん、猫が観ているのは視聴率に入るのだろうか。
 
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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その45~ [猫と暮らせば]

 猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その45~
 
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 ■どれだけ多くの時間をかけても、猫との良き思い出は消えない。どれだけ多くのテープを使おうと、ソファに残されたネコの毛は取り除けない。(レオ・ドウォーケン)
 No amount of time can erase the memory of a good cat, and no amount of masking tape can ever totally remove his fur from your couch. (Leo Dworken)
 

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 子供の頃も家にはずっと猫がいたけど最後の猫がぼくが高校生の頃いなくなって、それからは結婚して暫くしてから会社の上司に頼まれて生まれたての子猫のタマを飼うまでは猫の居ない生活が続いていた。

 タマを飼いだした翌年位に、今度もやはり会社の別の先輩から娘さんがぜんそくになって毛の長いペルシャ猫が飼い続けられなくなってしまったとのことでお引き受けしたのが初代のレオだった。

 それ以降はずっと二匹から三匹の猫がいて気が付けばもう三十年以上ウチには複数の猫がいたという事になる。複数の猫と暮らしていると一匹の時とは猫同士の関係そして飼い主との関係も大分変ってくる。

 猫によって性格もまちまちなので、そのバリエーションも楽しい。ぼくとの関係では以前でいえばモモはべったり、レオは付かず離れず膝にはのらないけどいつの間にかそばにいる。ハルはぼくについて回るけれど今のように膝にのるようになったのはモモとレオが居なくなってから。

 猫を飼うきっかけは知り合いに頼まれたり、捨て猫を拾ったり、ペットショップで大きくなりすぎてしまった猫を里子で引き受けたりといろいろだが、何匹かは父が他界した後に急に寂しくなった母のお相手としてとか、ぼくの還暦記念などでペットショップのお世話になったこともある。

 でも混血種だろうが純血種だろうが飼ってみればその可愛さはどれもかわらない。ただ言えることは猫それぞれに性格はまちまちなのだけれど、猫種によってその中である程度の性格は決まってくることはありえる。例えば飼い主に冷たいロシアンブルーはいないだろうし、陰気なアメショーとか飼い主べったりのペルシャも少ないと思う。

 それでも飼って一緒に暮らしてみればどんな性格でも、こちらの方がそれに合わせて付き合おうという気にさせてしまうのもまた猫の凄いところだとおもう。こうして今まで見送った六匹の猫の写真を観ながら、彼らがくれた素晴らしい時間に想いを馳せている。それは今でもぼくの心の中でキラキラと輝いている。長い時間をかけて、やっと哀しみをこえて心からの感謝の気持ちに辿り着いたのだ。
 

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 *この猫名言をはいたレオ・ドウォーケンという人物についていろいろと調べてみたけれど、"Is your dog Jewish?"という犬に関するエッセ本を出したことがあるという以外はわからなかったです。

確かに彼の格言にあるように、今でも毎日掃除するたびにソファーのすき間や、戸棚の後ろ、そこここからレオの毛が出てきて、ここにも…と手を止めたり。

ドウォーケン自身のことは知らなくても、内外の猫名言の本やサイトには必ずと言ってよいほどこのフレーズが載っています。それはきっと多くの猫飼いが同じ感慨をもって共感しているからだと思います。
 


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レオを看取る [猫と暮らせば]

レオを看取る
 
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 今日、夜中の三時にレオがぼくの枕元で息を引き取った。レオは年を越せるかなと思っていたけど…なんとか。でも、もう足腰が立たないので寝たきりに近いけど、トイレだけはなんとか自分で行こうとする。先代のレオもそうだけど最後の日までトイレには這って行っていた。

 レオは夜中などに這ってトイレに行こうとして途中でオシッコなどが出てしまったり、トイレの場所がわからなかったりで、朝起きると部屋はすごい事になってるけどケージなどに閉じ込めたくないので、好きにさせていた。腎臓の衰弱も進んでいたので、ペットクリニックの先生に相談して年末からはインスリン注射もやめている。

 今朝も身体が汚れたのでキレイにしてあげたけど、もう立つ力もない。レオの手を握ってもうそんなに頑張らなくていいからねと何度も言い聞かせた。少し落ち着いてきたのでいつものように椅子の上に寝かせてぼくはジムにリハビリをしに行ったのだが、ストレッチを始めたところでカミさんからスマホに電話が入っていることに気づいて折り返し電話すると、レオの様子がおかしいから帰ってきてほしいということだった。
 
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  帰ってみると、レオは抱かれたカミさんの胸元で粗相したまま眠っていた。それからずっと昏睡状態のようになって、でも時々目が覚めると大きな声で鳴く。抱き上げてそのままソファーに座ってぼくの胸の上に寝かせてやると鳴きやんでまた眠りに落ちる。いつもの椅子の上では転げ落ちる恐れもあるので、使っていなかった猫用の丸いふかふかベッドに寝せてあげた。

 夜になってもう寝る時間になっても状況は変わらなかったけど、今夜が山だと思ったのでその丸いふかふかベッドに入ったレオをカミさんとぼくの間の枕元に置いて寝た。耳元でレオが鳴くたびにスポイトで水をあげたり頭を撫ぜてあげたりして夜を過ごした。一度は水の代わりにチューブのチュールを舐めさせたらおいしそうに舐めたりもしたので、もしかしたら今晩は大丈夫かも…と。

 夜中の二時ごろまでは覚えているのだけれどついうとうとしてはっと目が覚めたら三時をすぎていて、慌ててレオの身体に手を当てたら温かかったのでほっとしたけど、念のため顔を近づけて暫く様子を見ていたら息をしていない。ついさっきまで…ごめん。不覚にも寝てしまった。カミさんは眠っていたので朝まで起こすつもりはなかった。ぼくもかろうじてまだ温もりの残っているレオの身体に手を置いたまま眠りに落ちた。

 昼間の、もうそんなに頑張らなくていいよというその声が届いたのかな。18年間たくさんの楽しい想い出をありがとう。一緒に暮らして、一緒に笑ったね。さようなら。世界一可愛い猫。
 

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 *モモが死んだのも三年前のちょうど明日。寂しくなります。ハルは雰囲気がわかるのでしょう昨日もしきりにレオのことを覗きにきていました。今日は朝からレオのことを探しているようでした。
 


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あらら… [猫と暮らせば]

あらら…
 
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 レオハルの調理監視団の活動は今も続いているけど、先月からこの二匹の監視委員の体調がすぐれない。ハルの目にできた黒い曇りはクリニックでもらっている二種類の目薬を一日二回さしているので少しづつではあるけれど好転しているが、加えて先月から膀胱炎気味でオシッコがでなくなったり、血尿がでてかかりつけのクリニックに診てもらっていた。

 ハルはクリニックに連れてゆくだけでも大騒ぎ。連れてゆこうとキャリーバッグを出す雰囲気だけでも、すぐに感じ取り姿を消してしまう。まぁ、一時間はでてこない。やっと捕まえても手足を踏ん張ってバッグの中には絶対入ろうとしない。で、ついにはクリニックの先生に教わっていた洗濯ネットを使ってやっと捕獲に成功。

 少し良くなったり、またぶり返したりでそういう状態がひと月ほど続いて、オシッコがでないのは命にかかわるのでカテーテルを入れて2泊3日の入院となった。いまは症状も出ないので安心しているけど目薬の方は相変わらず朝晩の二回さしている。
 

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 ハルの膀胱炎がやっとおさまったころ、レオを抱いたときの体重が急に軽くなった気がしたのでクリニックに連れて行ったところ糖尿病ということが分かった。もう17歳になるので人間でいえば85歳くらいにあたるらしく、そうなると猫も成人病が出てくるみたいだ。

 血糖値を測ったら通常は100くらいが正常なのだけれど、レオは600以上あってそのために水をがぶ飲みしたりしているらしい。血糖値をさげるためにインスリン注射を打つことになった。一日二回朝晩ウチでインスリン注射を打つことになり、やり方を先生に教わってもう半月以上続けている。

 最初は怖かったけれどぼくの方は慣れたのだがカミさんは怖がっている。注射を打とうとして一度レオにしこたま噛みつかれたのでそれ以来尻込みしている。インスリン注射を使い始めて一番注意しないといけないのは、低血糖に陥ることで、ひどい時には気を失ったり命に係わる症状がでることがある。

 注射をしたあとは暫く観察することと、何か症状が出た場合にはブドウ糖を口から飲ませる必要があるのだけれど、幸い今のところそういう症状は出ていない。ハルの目薬にしても、レオの注射にしても日に二回というのは結構大変だけれども、めんどくさいと思ったことはない。考えてみれば自分だって同じようなものだ、しょっちゅう病院にも行くし、薬だってしこたま飲んでいる。病気とうまく付き合ってみんなで頑張ろう、と自分にも言い聞かせている。
 

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*インスリン注射を打つのは最初は怖かったけれど、針は髪の毛ほど細いのでレオがミルクを飲んでいるすきにさっと打つようにしています。レオは長毛種のチンチラなので地肌が見にくいのですが、夏の間に毛玉を切ってまだ地肌が見えている部分が何カ所かあるのでそこに打っています。恐らく注射はこれからもずっと続ける必要があると思うのですが、レオが痛みもなく楽に暮らせるるように手を貸して、天寿を全うできるようにしてあげたいと思っています。

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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その44~ [猫と暮らせば]

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その44~
 

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 ■ 猫と人間の新たな関係を成功に導く鍵は、忍耐である。(スーザン・イースタリー)
 The key to a successful new relationship between a cat and human is patience. (Susan Easterly)


 レオは牛乳が好物で、特に明治の「おいしい牛乳」が好きだ。朝晩のご飯の後何回かそしてお昼にも小皿一杯の牛乳を飲む。一回分は量が少ないけれど一日にすると結構な量になるかも。

 厄介な事は、牛乳パックの大きい方でも小さい方でも残りが三分の一位になると。「これ古いよねっ」という感じでプイと飲まなくなってしまう。もちろん賞味期限は十分残っているのに…。

 仕方なく買ってきたりして新しいのを出すと、一口飲んでブルっと身体を震わせて「これ、これ、これじゃなくちゃ」みたいな感じで飲んでいる。残った古い(レオにとっては)牛乳は結局ぼくやカミさんが飲むことになる。

 昨日もお昼にあげた牛乳にまさかのダメ出し。買いに行くったって外は37度近くの猛暑。歩いていくことはできないけど、車だって億劫なことに変わりはない。でも、レオは頑としてキッチンから離れず鳴いている。根負けして車に乗る。

 う~ん、なんか映画「ロンググッドバイ」(The Long Goodbye[1973])のイントロを思い出してしまった。チャンドラーの私立探偵小説フィリップ・マーロウ・シリーズの映画化だが、イントロではマーロウが飼い猫に振り回されるシーンが延々と続く。

 疲れ果ててベッドに倒れ込んでいだマーロウは、夜中に自分の飼い猫にお腹が空いたと起こされる。いつものキャットフードが切れているので、キッチンにあったそこら辺の缶詰を手当たり次第に混ぜ合わせて即席のキャットフードを作るが、そんなもの食えないと猫に拒否されてしまう。

 マーロウは渋々キャットフードを買いに夜の街に出て行く。スーパーに行くも飼い猫の好きな銘柄の猫缶が今日は品切れ。スーパーの店員が「ほかのやつでも大して変わらないョ」と言ったときに、マーロウは「ははぁ、こいつは猫を飼ったことがないんだな」とつぶやく。

 仕方なくそれを買って、家に戻ってその違う銘柄の猫缶をお気に入りの猫缶の空き缶に入れ替え、「ほら、いつものやつだよ」と言いながら差し出すも、猫に見抜かれて無視され猫ドアから出て行ってしまう。茶虎の猫の演技がマーロウ役のグールドに負けず渋い演技だ。

 で、レオ牛乳の件は何とか…、レオは手がかかる猫だ。今の時期は冷房は嫌いだけと暑がりなので、冷房の時期になると玄関のタイルとか浴室のタイルの上とかで寝ている。ということで真夏になると冷えたアイスパックをタオルにくるんで廊下に置いてやると枕にして寝ている。

 猫のトイレは二か所あるんだけど、ちょっとでも汚れていると「汚れていたので他所でしました」なんてことがしょっちゅう。フローリングの上はまだ良いけれど、絨毯やソファの上にされると即、救急掃除隊(ぼく)の出動となる。トイレは日に何回も掃除する羽目になる。

 毛玉は出来てもブラッシングは大嫌い。全く手のかかる…。確かに、猫ケアの指南書"Your Older Cat"の著者スーザン・イーストリーの言うように「猫と人間の新たな関係を成功に導く鍵は、忍耐である」かもしれない。でもその忍耐はいつも苦痛とは限らない、それどころか時には愉悦ですらある、と言うのがおおかたの猫飼いの心理なのだと思う。 
 

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キッチンの調理監視団 [猫と暮らせば]

キッチンの調理監視団
 
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 カミさんの骨折を機にぼくも毎日料理をするようになって一年ちょっとが過ぎて、今ではカミさんの腕もほぼ治って料理もできるようになったのだが、ぼくも毎日夕食の時はキッチンに立っている。まだ自分で全ての献立を決めるようにはなっていないけれど、一品は作るようにしている。

 最初は良くぶつかっていたキッチンでのカミさんとの動線も何となく交差しなくなったのと、自分で書いておいたメモを見ないでも作れるようになってきたメニューも増えてきたというのが進歩といえば進歩かも知れない。

 新米料理人に対して今でも時折カミさんの厳しい目が光ることがあるけれど、それ以外にも目を光らせている者がいる。キッチンの見学者というかぼくは厳格な調理検査官(strict cooking inspector)と呼んでいるけれども、毎回のように調理をしているぼくの目の前で目を光らせている。
 
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 そもそも見学に来るようになったのはハルが最初で、好奇心が強いからぼくがキッチンに立つようになって何をしているんだろうと訝ってそばに寄ってきて観察するようになった。最初はカウンターに上がらずに前に置いたテーブルの端から見ていたのだが、そのうちカウンターに上がってきてしげしげと見るようになった。今は腰を落ち着かせて腕組みして見ている。

 その内レオも何だろうと思ってか、近づいて来るようになった。レオが近づいて来る理由はハルのように好奇心からではなくて、自分に隠れてハルが何か美味しそうなものを貰っているのじゃないかという気持ちからなのは、その態度でみえみえなのだけれど…。

 猫たちは先にご飯をもらっているのでハルは純粋に好奇心で見ているのだが、レオは調理の肉なんかがまな板に乗ると、当然自分の分け前もあるものだと思い込んでソワソワしだす。手は出さないがこちらは包丁を持っているので気が気ではない。一日も早くこの厳しい二人の調理監視団の調理検査官に合格をもらって一人前の主夫になりたいものだ。
 

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あれから一年 [猫と暮らせば]

あれから一年

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 正月の雰囲気もやっと薄れてきたと思ったら、ハッピーマンデー構想とやらで従来の1月15日の成人の日が移動祝祭日になって、今年は1月9日の月曜日になりいきなり三連休。ということで中々正月気分が抜けない。年始にちょっと会社に行ってまた休み。一見楽なようだけれども、自分のサラリーマン時代の経験からすると、こういう変則的な休みは仕事の調整も大変で結構疲れるものだが…。

 1月10日の今日はモモが死んで一年の日なので谷中のお墓にカミさんとお参りに行く。去年縁あってぼくとカミさんと猫たちが入れるお墓を谷中のお寺にもうけた。家から近いので思い立ったときにいつでも行けるのが好い。今日は天気は良いけど強く冷たい風が吹いている。

 カミさんと谷中の御殿坂を登りながら去年のことが頭を過った。見つかった時には末期ガンということだったのだけれど、もっと早く気が付いてあげればよかったんだけど…辛い思いをさせちゃったな。救いは本当に苦しんだのは一晩だったということくらいかな。

 ここは谷中墓地が近いので坂の上のコンビニではいつもお花を売っている。赤いカーネーションを買って、お寺さんでお線香を貰いお参りをする。墓石の上にモモの写真を立ててお線香をたむける。ウチのお墓の前に小さな東屋があるのでいつもそこで持ってきたお茶を飲んで一休みする。ちょっとため息みたいなものがでる。

 帰りはいつものそば屋によって精進落とし。なんだかなぁ、モモの墓参りにかこつけてそばを食いに来るようなものかもしれないと、一人で苦笑い。カミさんはちいさなアナゴ天丼と小もりそばのランチセット、ぼくはいつものように卵焼きと最後に〆のもりそばだ。いつもは二人で各々グラスビールを頼むのだけれど、今日は瓶ビール一本を頼んで二人で分けて飲んだ。

 ぼくは頚椎症で右手の力が落ちて店の割りばしではそばを持ち上げられないので、最近は使いやすいマイ箸を持ち歩いている。手元の処が大分太くなっていて力が入りやすい。何でもないように見えても箸先でそばを持ち上げる動作がぼくにはとても難しくなっているし、天婦羅なんかも持ち上げられない。

 「マイ箸を持ってきているので…」と言って店の顔なじみのばあさんに置いてあった割りばしを返すと、マイ箸を見て大きな声で「あら~、ハイカラじゃないの」とばあさん。おかげで、ちょっと気持ちが上向いた。
 

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and also...

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イカ耳大王 [猫と暮らせば]

イカ耳大王
 
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 誰だ、猫はみんな同じスタンプ顔なんて言ったヤツは? 猫程表情豊かな動物は居ない…、とぼくは思っているのだけど。

 一枚目の写真はハルがいつも座っている書斎のオフィスチェア(自分の椅子だと思っている)から脇のパイプチェア(ぼくがいつも座らされているイス)にどいてもらった時の顔。その時はどうしてもちょっと長い時間パソコンに向かわなければならない事があって良い方の椅子を貸してもらったのだけれど、大不機嫌でこの顔。キャットラバーの間ではこれを「イカ耳」というらしいのだが、確かに…。それよりも上目使いの視線が怖い。

 二枚目はお昼時、簡単に済ませようと思ってスーパーで買ってきたハンバーガーを食べていたら、ハルが何か食べるものがあるかと思ってテーブルの上にのってきて、自分の食べられるものがなさそうなので冷たい視線でぼくの前を通り過ぎて行った。そのとき「なに一人で食ってんだよ~」という囁きが聞こえたような。

 まぁ、同じようなことは犬にしろ猫にしろ大方の飼い主が感じていることだと思う。ぼくだって見慣れない外猫の表情は中々読めない。これはペットに限らず不慣れなものに出会った時感じることかも知れない。よく言われるのだけれど、西洋人が東洋人を見たらスタンプ顔に見えるらしい。確かに西洋人の大げさなくらい千変万化する顔の表情を見ていたら、ぼくらの表情は読みにくいかもしれない。

 でもぼくらはそれでもあまり困ったことはないし、ぼくらは目線や口角の微妙な変化でも相手の表情を読み解くことは出来る。ぼくらにとっても西洋人だって昔テレビでアメリカのドラマを見始めた頃はみんな同じような顔に見えたものだ。要は慣れと、あとは相手に関心を持っているかということなのかもしれない。マイペースの猫だってさりげなく飼い主の顔色を見ている。ときどきそう感じることもある。家族のような存在であれば、なおさらだ。
 

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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その43~ [猫と暮らせば]

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その43~
 
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 ■猫は、自分の同意のない変化を嫌う。(ロジャー.A.カラス)
  Cats don't like change without their consent. (Roger A. Caras)
 

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 猫は臆病で、時には大胆でそして我が儘だ。なんだか時々自分を見ているような気がする時がある。もっとぼくは猫ほど優雅じゃないけど…。そしてどちらかというと保守的なところも似ているかもしれない。家の中の家具やクッションでも少しでも位置を変えようものなら、納得するまで用心深く匂いを嗅ぎまわって「これ、誰が動かしたの」とチラチラとこちらをうかがう。

 ハルは今までの猫の中でも一番用心深い方だ。人が訪ねてきたと思ったら姿を見せないし、宅急便のベルが鳴っても姿を消す。居間はご飯の時にはいるけど大抵はぼくの書斎で寝ている。ぼくの机の上も自分の寝床だと思っているらしくのうのうとして寝ているがそれに飽きると、今度はぼくの座っている椅子を狙って、身体をこすりつけてきて「そこ、どいてちょうだい」攻勢にでる。結局どかされて、ぼくはちゃんとしたオフィスチェアがあるのに、いつも安手のパイプ椅子に座って長時間パソコンに向かうことに。

 ここのところちょっと集中的に大昔のネガを整理してスキャンするという作業をしているのだけれど、ハルはその作業に自分の机が長時間占領されているのが我慢がならないらしい。今日はその作業をしているところに座り込みの抗議行動に出た。怪しく光を放つライトボックスに「なんじゃこら!」といちゃもんをつけ、つづけてネガフィルムのケースを蹴散らし凄い顔でぼくを睨みつける。やっぱり、事前に彼に一言断って始めなかったのがまずかったのかも…。とりあえず今日の作業はここまでとしよう。確かに猫は、自分の同意のない変化を嫌うという格言は正しい。しかし、はたして同意してくれるかはこれまた分からない。
 

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紫陽花猫 [猫と暮らせば]

紫陽花猫
 
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 我が家にはほんとうに猫の額ほどの花壇があるのだけれど、そこに植えた紫陽花が今年も咲いた。以前一時期この時期には鉢植えの紫陽花の花を毎年のようにカミさんが貰うことがあって、花を楽しんだ後に花壇に路地植えにしていたらそれが根付いて、いつの間にか梅雨時になると何種類かの紫陽花が咲いて楽しませてくれるようになった。

 色違いのものがあったり、ガクアジサイもあったりで楽しいのだけれどカミさんも園芸は素人なので剪定がきちんとできていないのか、枝が広がって年々まとまりなく野放図に咲くようになったのがちょっと気になるけど、それもまぁ野趣があっていいのかなと思うようにしている。


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 この紫陽花が咲く頃になると、巣作りの名人であるハルが昼寝用の巣作りの場所を室内から外に面したサンルームの窓際に移す。

 冬の間は部屋の方を向いて寝ていた猫ちぐらを、その場所は変えずにうまくカーテンの外側から回り込んで、カーテンをハンモックみたいにして寄りかかって外の通りを眺めながら猫ちぐらの上で昼寝としゃれこむ。

 最近は朝ごはんを食べるとここで寝ていることが分かったのでこっちも安心できるけど、最初はカーテンに隠れて室内からでは見つからない。いくら呼んでも何処にもいないし体調でも悪くてソファの裏にでも隠れているのかなと散々探しても見つからない。

 諦めて、でも取り敢えず朝のゴミ出しをしないとと思ってゴミ袋を持って外にでたら、ガラスの向こうの猫ちぐらの上で気持ちよさそうに寝ている。これじゃ室内からは見えないはずだ。それにしても、毎日ちゃんとカーテンを壁にして同じ体勢で昼寝するのは大したものだ。最近は学校に行く途中の小学生が時々覗いてゆく。面白い紫陽花猫がいると思っているんだろうなぁ。


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 it’s raining cats and dogs.

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