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チェコのクリスマスミサ [新隠居主義]

チェコのクリスマスミサ

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  東京の洗足にあるカトリック教会で行われるチェコのクリスマスコンサートに今年も行った。なんでチェコかというと、ドイツ時代にお世話になった元駐チェコ大使にお声をかけて頂いて以来毎年今の時期を楽しみにしている。手作りのコンサートという感じがいかにも温かく好きだ。

 その日の演目はチェコの作曲家ヤクブ・ヤン・リバの「チェコのクリスマスミサ」がメインプログラムだ。合唱がラテン語でなくチェコ語というところがいい。チェコの民俗的メロディも多くドイツ系のミサ曲とは一味違っている。もっともぼくはラテン語もチェコ語も分からないけど…。

 クリスマスミサ曲の前に目黒学園合唱部の学生さんたちによるクリスマスキャロルが披露されたけれど、本当に清浄な歌声が教会の中に響き渡って、大昔にアルバイトで全国を公演旅行した時に聴いたウィーン少年合唱団の歌のことを思い出してしまった。

 リバのチェコのクリスマスミサ曲を聞くのはもちろん初めてだけれど、キリエ(Kyrie)、グローリア(Gloria)に始まる9つのパートからなり変化にとんだ展開で合唱部分はもちろんチェコ語だから合唱は殆どが日本人なので覚えるのに大変だったろうと思う。

 ソリストのパートには男女4人のプロの声楽家が入っていたけれど、彼らにしてもドイツ語やイタリア語などの声楽曲はお手の物だろうけどチェコ語となると話は別だ。ぼくは東ヨーロッパ系の言葉は難しいという漠とした概念を持っているので楽譜を見ながらとはいえ大したものだと感心した。

 最後は出演者と会場の聴衆を含めて「しずけき真夜中(きよしこの夜)」を歌う。歌詞は日本語、ドイツ語そしてチェコ語の順に歌うので本番の前に皆でチェコ語部分の練習をしたのだけれど、当然全然歌えない。

 以前は教会内は撮影は禁止だったのだが、今年から最後に皆で合唱する「きよしこの夜」の時だけは撮影がOKになった。SNSに載せるのもOKという。これも時代の流れかな。安らかなひと時だった。


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