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猫たちの夏 [猫と暮らせば]

猫たちの夏

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 夏は大好きな季節だったけど、歳をとると年々暑さが身にこたえてくる。これは地球温暖化で酷暑になっていることもあるけど、それだけではなさそうだ。もうすぐ母の一周忌がくるけど、父の命日も九月の暑いさ中。人生の中のいろいろな出来事によって、その人にとっての季節の意味も変わってくるものだなぁと感じている。

 猫たちの夏も年々同じかと思ってよくみると、それも変わってきている。ハルが来てから二度目の夏になるけど、ハルは若いだけあってマイペースで一日を過ごしているが、他の二匹のレオモモはそろそろ老猫の範疇に入るということもあってかぼく同様夏が辛い季節になりつつあるみたいだ。

 チンチラのレオは長毛種だから夏が一番きつい。夏には下毛は薄くなるけどそれでも言ってみれば真夏でもコートを着ているようなものだから大変だ。以前トリミングをしているペットショップに聞いたらチンチラは暴れるので毛をカットするなら全身麻酔をかけてやるというのでびっくりした。それ以来かかりつけのペットクリニックの先生がトラ刈りでもよければ、という条件で夏になるとバッサリとバリカンで刈ってもらっている。

 今年も先日刈ってもらったのだけれど、刈っている間レオを押さえているぼくの手は噛みつかれたり、引っ掻かれたりで血だらけになるのもいつものことだ。ちょっとした毛玉は家にあるバリカンで取るのだけれど、それでも大変。大騒ぎして親指位の毛玉を取ることになる。レオはクーラーが嫌いだからクーラーの風の来ない廊下に出てアイスノンにもたれかかって寝ている。夏は一日二回アイスノンを替えるのがぼくの役目だ。

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 モモは去年の夏は暑い二階のぼくの書斎で頑張っていた。ぼくが外出した時などエアコンを入れないと日中は37度にもなる室内でも机の上で寝ていた。子猫だったハルに自分の居場所をとられないように頑張っていたのかもしれない。

 今年の夏はそれはもう諦めたのか、朝ご飯を食べるとさっさと比較的涼しい寝室にこもってベッドの上で寝ている。しかし、そこも午後には暑くなるのだけどそれでも出てこない。心配になって見に行くと眠っているんだか、倒れているんだかわからないのでアイスノンを枕にしてあげるか、一時間くらいクーラーを入れてあげることもある。それでも夕飯の時刻になるとちゃんと居間の方にやってきてご飯を食べているから大丈夫なようだ。

 モモだけは夏も冬も夜は一年中ぼくといっしょに寝ているんだけども、今年の夏は何故かぼくが寝たころそっと寝室から出て行ってどこか他で寝ている。ぼくが急に寝相が悪くなったか、いびきが大きくなったかとも思ったがどうもそういうことでもなさそうだ。何だか毎日猫に寝かしつけられているようで複雑な気分だ。


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 マイペースのハルは若いだけあって真夏でもよく動き回っている。その時自分の気に入った場所が見つかるとこてっと寝て、瞬間で深い眠りに落ちるみたいだ。猫なのだけれど、ハルを見ていると自分も若いころはこうだったんだろうなぁと変に自分に引き寄せて感じてしまう。

 そのハルが昨日の夜、疲れたなぁ、という感じで扇風機のところまでやってきて扇風機を枕に横になった。猫の夏バテか。いずれにしても地球温暖化でこれから夏は益々過酷なものになりそうだ。今年の夏もあともう少し、猫もヒトも頑張らねば。


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