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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その34~ [猫と暮らせば]

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その34~


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  ■ 嘘とは猫のようなものだ。 ドアから出て行く前に止めなければならない、さもないと捕まえるのはかなり難しい。(チャールズ・M・ブロウ)
  A lie is like a cat: You need to stop it before it gets out the door or it’s really hard to catch.(Charles M. Blow)


 どこかの偉い人、もしくは偉そうな人達は今、つくづくこの名言を噛みしめているかもしれない。一旦嘘をついてしまってから「憶えていない!」ではもう追いつかない。猫はそこらじゅうを走り回っているのだ。「記憶にない、憶えていない」を連発できるのは、もう生理的にも記憶が本当に危ないぼくたち老人の特権なのだから、それを現役の頃から濫用されては困る。

 きっと、ちゃんと嘘をつくには実に記憶力と洞察力と気力がなければできないことなのだ。どこで、どういう嘘をついたかちゃんと覚えていないと後で整合性がとれなくなってしまい、自分の中でも論理破綻してしまうのだろうが、そこはそれ頭のいい人達はそんな状況に陥らない自信があったのだろうなぁ。しかし、メディアの発達した現代では写真やメールや録音、場合によっては監視カメラだって…。大変な時代になった。


 肝心の猫の方だけど、ウチでは猫は室内飼いで一切外には出さないのだけれど、本当は田舎暮らしのように窓を開け放って出入り自由の飼い方にしたいのだが都内だから車にひかれたり他の猫からの伝染性の病気のことなど考えるとどうしても室内飼いになってしまう。

 昔、白猫のタマを飼っていたころは何かの拍子に玄関やベランダから跳びだしてそのたびに大騒ぎになった。自分でそのうち戻ってくれば良いのだが、めったに外に出ることがないので一旦外に出ると気が動転して自分の家もぼくの顔さえもわからなくなってしまう。車の下や塀の隙間に逃げ込んで何時間も出てこない。

 正月や真冬の寒い時にも脱走事件があって閉口した。そのたびにぼくが引っ掻かれて手が血だらけになって引きずり出すのだけれど、その間ばあさん(母)はオロオロ、カミさんはそのばあさんをなだめるのに一苦労だった。そのうちばあさんが車いすになったり、体の具合に合わせて家のリフォームを重ねるうちにテラスに金網をつけるなどして今は脱走騒ぎは無くなっているけど…。猫も嘘も一旦跳びだしたら厄介だということかな。



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coco030705

こんばんは。
2枚の猫のお写真がとてもきれいで素敵ですね。こんな風に猫を撮れたらなと思いました。
飛び出したらなかなか戻ってこない猫。私もトムちゃんを飼っていた時に経験があります。知らない間にベランダに出て行って、ようやくお隣のベランダまで帰ってきたのに、座り込んでどんなに呼んでも戻ってきませんでした。猫じゃらしでおびき寄せて、ようやく確保。あんなに真剣になったことはなかったです。
全く猫は、よくわからない生き物です。それなのに、どうしてあんなに、かわいいんでしょうね。

by coco030705 (2018-04-21 21:19) 

U3

良い箴言をお聞きしました。ありがとうございます。
by U3 (2018-04-22 10:08) 

テリー

室内飼いのネオが飛び出すと、心配ですね。
近くの公園に、よく見かける猫が少なくとも4匹います。飼い猫なのかわかりませんが、私が近づくと、逃げていきます。
by テリー (2018-04-22 15:03) 

ゆきち

一昔前は「地下にいて携帯電話の電波が届かなかった」という言い訳ができたものでしたが、時代とともに嘘をつくのも難しくなっているようですね^^;
我が家も街中のマンション。猫を外へ出すわけには参りません。
玄関には脱走防止扉、窓には脱走防止ラティス。いたるところに防止グッズがあり下僕は何かと不自由を強いられるわけですが、それが苦にならないのがお猫様との暮らしの不思議です^^

by ゆきち (2018-04-24 20:39) 

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