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ぼくの視界の中のスカイツリー Tokyo Sky Tree in my sight [Music Scene]

ぼくの視界の中のスカイツリー Tokyo Sky Tree in my sight

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 ぼくの生活シーンの記憶の中でスカイツリーが動き出した。この間、友人と錦糸町すみだトリフォニーホール新日本フィルの公開練習を聞きに行った。このトリフォニーホールは家から交通の便がいいこともあるが、規模的にも大きすぎず丁度いい大きさだし音だって悪くない。ぼくはどちらかといえばサントリーホールよりもこちらの方が好きな位だ。

 その日の練習演目はヴァーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」で、そのオケ部分の最初の練習日のようだった。指揮者は常任指揮者のクリスティアン・アルミンク氏。楽団員は各々自由な私服で舞台上に上がっている。練習初日ということもあってか、練習は淡々と進んでいる。アルミンク氏の公開練習は何度か見ているが、だいたいはいつもこんな感じ。

 彼はウィーン生まれということだけれど、彼のドイツ語は訛りのないとても分かりやすいドイツ語だ。もちろん、もう長いこと日本で外国人相手に話しているから分かるように話す癖がついているんだと思うが。練習の間は楽譜のページ数や、なん小節目からなどという指示は彼自ら日本語で指示していた。曲の解釈の問題などがあるときだけ専属の通訳の人を介して説明をしている。

 公開練習は朝の10時半から午後の1時ちょっと前くらいまでで、午後の練習は非公開で行われているらしい。演奏を聴き終ってホールを出て駅に向かう途中目に飛び込んでくるスカイツリーが好い。大ホールの出口を出て地上の歩道に降りる階段の丁度一段目が始まるあたりで北側を見下ろすと、まっすぐに伸びた通りの延長線上にスカイツリーが見える。

 この通りをどこまでもまっすぐ行くと隅田川に流れ込む北十間川にぶつかるが、そのすぐ対岸にスカイツリーがある。まだ建設中の頃からこのトリフォニーホールに来るたびに、ここから段々成長してゆくスカイツリーを見るのが楽しみだった。外見がすっかり出来上がってからも、もう何度もここからスカイツリーを眺めたけれど、時には厚い雲に覆われて上半身が隠れていたり、雨に霞む日もあって見るたびにその表情が変わっている。

 ぼくは高所恐怖症だからスカイツリーの営業が始まっても、そこに行って上まで昇ることはないだろうし、わざわざ傍まで見にゆくことも無いと思う。撮影ポイントを探して撮りに行くことも無いかも知れない。しかし、スカイツリーは今確実にぼくの日々の生活の中の記憶の一部になりつつある。

 さらにぼくにとって嬉しいことは、スカイツリーは方向音痴のぼくにとって優れた道しるべになっていることだ。スカイツリーが見える限りぼくは渡り鳥みたいに方角を知ることができる。そして今密かに楽しみにしているのは、夜ライトに照らされた一本の青白い針のようなスカイツリーが東京の空に浮かび上がる姿を遠くから眺めることができる日がこれからやって来るということだ。


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ナツパパ

ふだんは東京西郊に暮らしているので、たとえば神田あたりから、
ふいにスカイツリーが見えると、驚きます。
この驚きはきっと、一生続くのかも知れないなあ、と思うんですよね。
by ナツパパ (2011-07-20 22:13) 

Silvermac

周りの風景が違うスカイツリーですね。
by Silvermac (2011-07-20 22:37) 

としぽ

allwaysに出てくる東京タワーのイメージに近いですね。
親しみが持てますね。
by としぽ (2011-07-21 10:12) 

fumiko

只今、NHK総合でスカーツリー放映中ですね!
22時からはNHKBSプレミアムで下町浅草が舞台の『異人たちとの夏』
観るのは久々、「今半」のシーンがとても好きなんです!
by fumiko (2011-07-24 21:26) 

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