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バイロイト音楽祭 [Music Scene]

~バイロイト音楽祭の日本~    2005年7月25日 ドイツRP Onlineから要約 

バイロイト音楽祭初日 バイロイトで日本人が初めて指揮棒を握る

今回"トリスタンとイゾルデ"を指揮する大植英次氏

第94回バイロイト音楽祭が月曜日の朝に開幕した。

日本人リヒャルト・ワーグナーの間には奇妙な関係がある。一面では、控えめな国民である日本人は、感動させ陶酔させるような他の音楽家の音楽にもめったに感情を露わにしない。しかしながらこの日出ずる国の人々はこの作曲家の何時間にもわたる楽劇には特別な偏愛を寄せている。
*日本人のワグナー好きをいきなり言われてしまった。確かに日本のワグネリアンには「偏愛」という表現が合うかもしれない。Vorliebe=「特別な好み・関心」という言葉が使われています。

・日本人がバイロイト音楽祭で指揮すると言うことは大きな感動を呼び起こしている。多くの日本の新聞がこの初日の開演を広範に報じたとベルリンの日本大使館の高島大使は述べている。バイロイト音楽祭は日本では有名であり、今年も大勢の日本人がバイロイトにやってくるだろうと述べている。
*そんなに広範には報道されてはいないと思うけど…、もっと報道されても良いニュースだと思うが

・バイロイト観光局のマーケティング・マネージャーのフランク・ニクラスはバイロイト音楽祭を訪れる宿泊客の4~5%は日本からの客であると見ている。これにはミュンヘンやニュールンベルグからやってきて切符を手に入れようとする日本人は入っていない。
*バイロイト市にとっては良いお客さんというわけだ

・「ドイツ文化、とりわけドイツ音楽は日本では伝統的に高い価値を持っている」、とドイツ語学教授の竹辻氏は述べている。「モーツァルト、ベートーベン、シューベルトそしてこの20年くらいからリヒャルト・ワーグナーもそうです。」オペラファンであり九州産業大学の教授でもある彼は、日本のワーグナー協会の創設者の一人でもある。同協会は1980年以来、この作曲家のファンの重要な会合を開いているし、1950年代から音楽シーンをずっと見つめている。
*竹辻氏の漢字は間違っているかもしれません
**モーツァルト、ベートーベン、シューベルトに比べるとワーグナーファンはもっと少ないし、熱烈なファンが多いと思う

・バイエルンやウィーン国立オペラ劇場が日本で公演を行うと切符はすぐに売れ切れてしまう。そこにはワーグナーの作品が入っていなければならない。そのためには法外なお金がかかる。歌手は大喝采を浴び、オーケストラの団員も大歓迎される。
*確かに高い切符が飛ぶように売れる

・二年前、日本の小泉首相ゲルハルト・シュレーダー首相とともにバイロイトに現れたのも偶然ではない。彼もワーグナーファンの同好会に属しており、今年の夏の"トリスタンとイゾルデ"の公演には大植氏とともに来たかったのだ。しかしながら日本の議会ではそのころ重要な法案が提出されており、無理なのだと高島大使は述べた。
*そうだ、今はそんなことしている場合じゃないよね

・大使は自分自身でも毎回バイロイトを訪れており、彼の情熱をこのように語っている。「初めてワーグナーの音楽を聞いたとき、気が重くなりましたが、聞くほどにますます魅せられています。」

・日本では、教育熱心な人ほどクラシック音楽を聴いたり、演奏したりするという傾向がヨーロッパより強い。日本の皇室では皇太子はヴァイオリンを弾くし、父親の天皇陛下はチェロを弾き皇后陛下がピアノ伴奏をする。
*ハイソな趣味?、そうはっきり言われちゃうと、引いちゃうが、そんなイメージがクラシック音楽を遠いものにしているのも確かでは

・四歳の時にはもうピアノを弾いていた指揮者の大植英次は、武家の家系の出だ。この広島出身の北ドイツ放送フィルの主席指揮者は竹辻氏が強調したように実際ほとんどオペラの経験はない。しかし優れた指揮者はワーグナーを指揮できるはずだ!。東京から来たこの音楽に心酔している教授はここバイロイトで自分の目でそれを検証することが出来るだろう。
*「武家の家系の出」はドイツ人には受けるのかな?…、今度は僕も外人には武家の出だと言っておこう

*Ansicht…少し、茶々を入れましたが、日本人がバイロイトを振る、というのはやはり感無量だと思います。今ヨーロッパのオーケストラからは日本人の演奏家が姿を消しつつあります。社会主義陣営が崩壊して東欧から優秀な演奏家が大挙して流入してきたのが原因のようです。素晴らしい感性と技術をもった日本人プレーヤーがクラシックの分野でももっと出て欲しいと思っています。
大植さんはどんな曲でも全編暗譜で振るのもすごい、がんばれ!


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