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新米見習い主夫 半年後 [新隠居主義]

新米見習い主夫 半年後
 
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 去年の暮カミさんが銀座で転倒して腕を骨折して料理が出来なくなって急遽ぼくが新米見習い主夫としてキッチンに立つようになって半年ちょっとが経った。いきなりお節料理というのはきつかったけれど、それからはカミさんについて教わりながら先日やっと100メニュー目を作った。

 最初はとにかくご飯味噌汁が最低限できるようにすることが肝心だったけれど、それはなんとか。もちろんもっと欲を言えばその次には、より美味しいご飯が炊けるように、よりバラエティに富んだ味噌汁が作れるようにという段階はあるのだろうけど、それはおいおいと…。

 教わるたびに簡単なメモと後でイメージが湧くように写真を撮っておいたのだけれど、気が付いたらその写真も300枚以上になっていた。毎日というのは、大変なことなんだなぁ。最初は中々手順が頭に入らなかったけれど、そのうちいくつかの共通する作業プロセスが、例えば油で炒めてから煮るなど、そういうことが分かってくると次はこうかなという予想がつくようになるのがありがたい。

アイントップフ02.JPG
 骨折したカミさんの腕も前よりは動くようになって、逆にぼくの右手の腱鞘炎が長引いてしまい最近は二人でメニューを分担して作ることも多い。どうやら味噌汁とか中華系のメニューはぼくの担当になりそう。少し余裕が出て来たのでこの間はドイツの家庭料理であるEintopf(アイントプフ)という具入りスープみたいなものを作ってみた。

 昔、若い頃ドイツにいる時Mensa(メンザ)と呼ばれる大学の学食で一番お世話になったメニューで値段も安かった。アイントップフというのは「一つの鍋」ということだから野菜やソーセージのこま切れを鍋に放り込んで煮たもので、感じとしてはポトフの具を小さく切って作ったような感じだ。カミさんの評判も悪くなかったのでウチの定番メニューになりそうだ。

ナスのグラタン03.jpeg
 
 作っているうちに食べるのとは別に作るのが楽しいメニューも出てくる。今のところナスのグラタンを作るのが気に入っている。失敗が無いのもあるけど、手をかけた料理っぽくてまた家人が美味しく食べているのをみるのが楽しくなるメニューでもある。

 最近は作るのが二回目以上のメニューも増えて来たので少しアレンジを加えてみたり、それで失敗してみたり…。今はCoockPadとかDelish Kitchenとかネット上で動画でも見られる便利なアプリもあるので新しいレパートリーにトライするのも、しやすくなった。昔からスーパーに行くのは好きだったのだけれど、最近はカミさんと行くとメニューを考えながら食材を買うということも少しづつ覚えだした。

 でも、もちろん冷蔵庫を開けて有り合わせのものでいくつかのメニューを組み立てるという上級技はまだできない。今でも毎日の献立はカミさんに決めてもらっているのが現状だけれど…。いつかは、冷蔵庫を開けたら献立が浮かんでくるという風になると良いのだけれど。それに嗅覚もダメだから、いまだに新米主夫の域は出ていない。
 

ナスのグラタンと豚しゃぶサラダ食卓.JPEG
 


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 *メニューの写真はアイウエオ順に並んでいるので漢字の名前の和食がはみ出してしまって入っていませんが、そこそこの和食メニューもやってはいるんですが…。
 

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