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冬のすずめ [gillman*s park]

冬のすずめ

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 新型コロナウィルス(日本のマスコミはなぜCOVID-19という名前を使わないのかな)が大変なことになっている。ぼくのような高齢者で持病持ちはとくに危ないらしい。万一感染して迷惑をかけるといけないので日本語学校での活動の方も自主的に三月一杯はお休みすることにしたのだけれど、昨日政府が二週間の小中高校休校の要請を出したので、日本語学校も当面の間休校となってしまった。

 いずれにしても遠出や外出は控えねばならないので、それまでは旅行やインフルエンザなどで遠のいていたスポーツジムでトレーニングを再開して足腰をしっかりさせておこうと思った矢先、今度は何カ所かのジムで感染が明らかになって、テレビでもジムは避けた方が良いと言い出しほんとうに行くところがなくなってしまった。

 と言うわけで、今は病院とリハビリと近場の散歩が毎日の日課になっている。散歩もこのところご無沙汰だったので、その意味ではまた散歩を習慣にする良いチャンスではあるのだけれど。いつも行く近くの公園は木々の葉もすっかり落ちて、まだ寒々とした風景が広がっている。枝だけになった木に雀が二羽止まっている。俳句の季語に寒雀というのがあるらしいけど、いかにも寒そう。

 ■ ふところに わたしを抱けと 寒雀 (深沢紅爐)

 この寒い中でもこの公園の常連の釣り人は糸を垂れている。常連らしくハトもそのおじさんに慣れているので、釣り人の腕にのって寛いでいる。のどかな情景だけれど、時が時なので鳥インフルエンザなどという物騒な言葉が思い浮かんでくる。

 この公園にはカルガモやバンやユリカモメなどの留鳥の他にも多くの種類の渡り鳥もやってくるので公園側も人との接触には神経質になっている。昔なら純粋にほのぼのとした情景なのに、難しい時代になったものだ。早く静かなそして安心できる春が来て欲しいのだが…。


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 *大震災の原発事故の時、テレビで専門家と称する御用学者や事なかれ評論家に散々かき回された苦い経験があるので、今回の新型コロナウイルス騒ぎでも自分なりの基準を作りクライシス時のテレビに出てくる評論家、専門家の「勝手ランク付け」を行って観ています。観ていてAはほんとに少ない感じ。というよりテレビの情報番組の作り方自体がおかしいと思うことの方が多いですけど…。番組がリスクを避けて正面から報道しようとせず、評論家やコメンテーターと称する芸人さんに言わせようとしている図式があざといです。

■A/有用評論…技術的、専門的知見に基づく解説、評論を適切に行うと同時に自己の知見に基づく一般人では見通せないようなリスクの指摘、警告、回避の提言なども述べる。

■B/無難評論…技術的、専門的知見に基づいた解説は適切に行うがそれに止まり、たとえ自己の知見で或る種のリスクなどが予見できていたとしても、無難なコメントをしその意見は敢えて述べない。(専門家として当然、震災時アメリカのネット等からの情報で建屋の崩壊や風向きシミュレーションSPEEDI の存在を知っていたとしてもそれに言及していなかった等)

■C/忖度的評論…政府や大企業に配慮し、もしくはパニックを避けるというような口実で政府見解を補強するような説明、解説や発言が多い。原発事故の時はこれが多かった。(メルトダウンは有り得ない等など)

■D/告発的評論…センセーショナルな表現を入れて評論、解説するケースが考えられるが日本のテレビメディアでは下打ち合わせの段階で排除されてしまうのでテレビでは少ないが、ネットでは多々起こりうる。重大な告発を含んでいる場合もあるが、そのまま鵜呑みにせず出来るだけ複数の情報と照らし合わせて自己検証する必要があると思う。

(個人の感想ですj

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