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日本語学校 卒業の春 [新隠居主義]

日本語学校 卒業の春
 
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 首都圏は緊急事態宣言下ではあるけど河津さくらも盛りを過ぎていよいよ桜本番の季節を迎えようとしている。ということは卒業の季節でもあるのだけれど、去年に引き続いて卒業生たちが抱き合って別れを惜しむようないつもの光景はみられない。オンラインだったり、式典をやるにしても父兄や在校生の居ない卒業生だけのまばらな席がなんだか寂しい卒業式の光景がみられる。

 今日は日本語学校の卒業式だけれど、やはり基本的には卒業生だけの式典になって、ぼくも今年は残念ながらオンラインでの参加になった。今回の卒業式の留学生たちは大半が新型コロナ以前に日本に来て一番大事な時期をこのコロナ禍の環境下で過ごさなければならなかった。この日本語学校は短期コースを除けば一年~二年コースがあるので年のうち何回かは新しく学生が入ってくるのだけれど、新型コロナ以来は入国をストップされて自国で待機せざるを得ない学生も多かった。

 特に第一波のコロナ禍の一時期は全てオンライン授業になった時期もあったし、その後も留学生たちはバイトも出来なくなって経済的にも大変だったと思う。もちろん感染対策を万全にするなどそれを支える日本語学校の先生方のご苦労も並大抵ではなかったと思う。片や慣れないオンライン体制の構築に加えてオンラインによる授業のためのシラバス変更などやるべきことが山積みだったに違いない。

 ぼく自身は昨年は残念ながら全てオンラインでのサポートになったので実際には会えなかった卒業生が殆どだ。高齢に加えて持病もちでステロイド治療もあったり、さらに学校までは電車を乗り継いで一時間半くらいかかることもあって万が一にも自分が感染したり、もしくは学校に感染を持ち込んで迷惑をかけるというリスクを考えるとオンライン・リモートでの留学生サポートが必要と感じ、その形をとった。

 オンラインによるコミュニケーションは最初は隔靴掻痒の感があっのだけれど、オンライン環境も安定し慣れてくるにつれてそれなりの利点も見えてきた。特に先ほども述べたように入学したけど自国で足止めを食らっている学生たちとのオンラインは意義があったと思う。一旦日本留学を決めたのになかなか行けないという生煮えの状況では日本語学習のモチベーションを保つのも難しいし、これからの日本での生活への不安もつのってくる。そういう点ではオンラインで繋がりを保てたのはよかったと思っている。そういう中で、彼らの不安と同時に片方ではこちらがたじろぐような彼らの留学への期待も強く感じた。

 ぼく自身も経験があるけど、若くして異国で暮らし学ぶということはそれだけでもとても大変な経験なのだけれど、さらにコロナ禍というストレスフルな環境に耐えて勉強した経験はこれからの人生で必ず役に立つと思う。卒業後は進学する者、就職する者、国にかえる者、その道は様々だけど、みんな頑張れ。卒業おめでとう
 
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and also....
新しい繋がり

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コメント 1

coco030705

日本だけでは、生きていけないのだから、外国人留学生や実習生をサポートするもっといい制度を整えてもらいたいですね。今の政府はどうなっているのでしょう。
by coco030705 (2021-03-13 22:42) 

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