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マグリットのように [gillman*s park]

マグリットのように


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 コロナ禍のせいで電車に乗っての外出がままならなく、また日課だったスポーツジムに行くのも憚られて、小さなお散歩カメラを持って日課として散歩するようになって三か月位経った。最初は脚が弱り切って脚を前に出すのに神経を使って、かつ度々ベンチで休憩しなければ歩けなかったのでそちらの方に気を取られて正直写真どころではなかった。

 今でも息切れはするし脚ももたつくけれど、何か気になったものを写すのに足を止めるのが取り敢えず休息の代わりにもなるらしく、何かを撮ろうという気が起きてきた。毎日同じところを散歩していると天候や時間や季節の変化に気を留めるようになるらしい。また光ということで言えば、その間全く同じ光の日はなかったように思う。

 この公園は空が広いから光の変化に敏感にもなるのかもしれない。当たり前のことだけど、光は空からくるということがここにいると身にしみて分かる。カメラを持って散歩すると光の変化にいつもドキドキして飽きることがない。ところが、今度はそれを自分のカメラで捉えきれないジレンマみたいなものが…。

 毎回散歩に出る前にその日撮るものや撮り方なんかのテーマを考えて出るのだけれど、なかなかうまくはいかない。でも毎日同じ所を撮っているうちに自分の視点が変わってきているのを感じることはある。うまく表現はできないけれど、見えてくるものが変わってくるような感覚…。散歩は考え事には良いというけれど、考えながら歩いて、その思考でファインダーを覗くという…そうじゃないな。やっぱり巧く言えない。

 かつてシュールレアリスムの画家ルネ・マグリットは「目に見える思考」という言葉をよく使っていたけれど、それほど小難しいことでなくても、見てその場の空気感や画面の外へと繋がるストーリーのようなものが自然に伝わる撮り方みたいなものがあるのかと思ったりして。まぁ、今はそれよりもまず体力をつけて歩くことだ。ローアングルで撮ろうとするだけでも体力が足りない。まず、そこだな。
  
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JUNKO

体力緒衰えが撮ることにこんなに影響するとは思っていませんでした。
若いころ見えなかた世界、元気な時見えなかった世界、今だから見えてきた世界を撮りちのですが,能力という問題も加わります。
by JUNKO (2021-02-06 19:07) 

coco030705

私も昨年せっかくスポーツクラブに入会したんですが、コロナやいろいろあって、3か月もお休みしています。でも大阪はだいぶ感染者数が減ってきたので、そろそろ行こうかなと。ピラティスヨガというのをやっています。ピラティスはドイツ人の医師で、戦争で負傷した兵隊の身体を治すために、彼が考案したヨガです。けっこういいと思います。

by coco030705 (2021-02-06 21:48) 

ゆきち

まだ風が冷たい日はあるものの日差しはぐっと明るくなりました。
撮るのは猫の写真ばかりですが、同じ部屋の中でも天気や季節、時間帯でまったく光は違っていて、うまく表現できず悩むことが多いです^^;
コロナで遠出しなくなり、ご近所散歩での小さな発見がいろいろありました。
by ゆきち (2021-02-08 12:49) 

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