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ウィーンの光と影 [NOSTALGIA]

ウィーンの光と影
 
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 緊急事態宣言が出て旅行の、ましてや海外旅行の機会はまた遠のいた感じがする。今は旅行どころかぼくの場合は通院以外は町なかへの外出は殆どなく散歩が外の空気に触れる唯一の機会と言ってよい。

 ということで、ここのところ旅行で撮った昔の写真ファイルを整理している。旅行先で写真を撮ることは多いのだけど写真を撮るための旅行というのは後にも先にも国内外にかかわらず一度しかない。それは2009年にウィーンとザルツブルクに写真を撮るために一人で一週間旅した時だ。

 安いエアーとホテルだけ押さえてあとはカメラを抱えて街を撮り歩くという意気込みで行ったのだけれど、正直言って体力がついていかなかったのを覚えている。いつもは旅行には軽い小型のデジカメを持ってゆくのだけれど、その時は気負いもあって重いN社のデジタル一眼カメラにこれまた重いレンズをつけて持って行ったものだから…。

 歩いているうちに頸が痛くなる。頸椎を手術しているので頸に負担がかからないように斜め掛けにするようにはしたのだがそれでも次第に耐え難く痛くなってくる。加えて当然だが教会をはじめ三脚の持ち込みやフラッシュの使用は禁止だから、重いレンズを付けた重いカメラをしっかりと固定して保持しなければならない。でも手持ちの限界はあった。
 
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 それでもどうしても撮りたかったのがザルツブルクの大聖堂とウィーン市内のバロックの精髄ペータース教会だ。ウィーンには二つの素晴らしいバロックの教会がある。このペータース教会とやはり市内にあるカルルス教会。この二つは同じバロックでも随分と雰囲気が異なる。ぼくはペータース教会の方が好きで、不謹慎な言い方かもしれないけど艶やかというか、その様式美が素晴らしい。

 その教会は三脚とフラッシュさえ使わなければ自由に撮影することができた。撮りたかったのは以前に見た光景。天窓から光が差し込み教会の壁を照らし始める。祭壇の中央に鎮座している十字架のキリスト像の足元を照らす光と相まって荘厳な空間を作り出す。教会の木のベンチにカメラを固定して待った。またいつか、今度は軽いカメラを持ってどこかに撮りに行きたいのだけれど…。
 
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JUNKO

モノクロでしっかり撮れていますね。素晴らしい写真を見せていただきました。厳かな気持ちになります。
by JUNKO (2021-01-12 19:56) 

Baldhead1010

モノクローム、カラー、どちらの世界が本物か・・・。
by Baldhead1010 (2021-01-12 20:34) 

ZZA700

大きな一眼レフの方が使いやすいのですが、
近年は小型軽量のミラーレスを持ち出すことが多くなりました^^;
by ZZA700 (2021-01-13 18:59) 

rannyan

モノクロームなのが、かえって荘厳さを出している気がします
無観客のニューイヤーコンサートをテレビで見てました
いつかまた行ける日が来ると良いですね

by rannyan (2021-01-15 13:18) 

coco030705

やはりいいカメラでの撮影は、いいお写真が撮れていますね。重厚な教会の雰囲気が撮れていると思いました。すばらしいですね。
by coco030705 (2021-02-11 01:18) 

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