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東岳寺 一日だけの広重展 [新隠居主義]

東岳寺 一日だけの広重展

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 この間散歩がてら近くの寺、東岳寺に寄った。そこには歌川広重のお墓があってよく前は通るのだけど中に入ってお墓に参ったのはその時が初めてだった。ぼくの子供の頃には学校では安藤広重と習ったはずなのだけれど、実際には広重は絵師としては安藤姓を名乗ったことはないらしく、今では歌川広重ということになったらしい。

 広重のお墓の隣には寄り添うようにしてアメリカ人ジョン・スチュアート・ハッパーのお墓もある。余り知られていないけれど広重に魅せられて40年以上日本に住み西洋に広重を紹介した功績者でもある。広重に焦がれて最後は名前も広重ハッパーと名乗っていたこともあって、没後広重の傍にお墓が作られたそうだ。彼の著書「Japanese Sketches and Japanese Prints(1934)」は今でもペーパーバックで手に入るようだ。


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 実は先だってここに来た時に、数年前から広重の命日である9月6日にはこのお寺で「一日だけの広重展」をやっているというので来てみたのだ。午後からは広重の法要があると聞いていたので昼前に来てみると、既に数人の見学者が来ていて、展示場ばかりでなく広重の墓の前や境内でも墓参の人たちの姿も見られた。

 展示は本堂ではなくて、お寺の座敷の方に広重の版画が展示されている。展示物は神田の古書店からこの日限りに借り受けたもの等で、入場は自由で座敷にはソファも置いてあってゆったりと観ることができる。展示点数はそう多くは無いけど、広重の墓所で見る「東海道五十三次乃内 庄野の白雨」などは感慨深いものがあった。

 この寺もそうだけれど、ここら辺は関東大震災の後浅草のお寺が多数移転してきて寺町になっている。近くには先代三遊亭圓楽の実家の寺で彼のお墓もある易行院や林家三平や父の七代目林家正蔵のお墓がある常福寺もある。また、散歩の折に寄ってみようと思う。


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ナツパパ

会場の様子がいいですね。
ゆったりとソファーが置かれ、いい雰囲気です。
一枚ずつじっくりと向き合ったら時間を忘れそうです。
by ナツパパ (2017-09-07 14:56) 

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